半妖の夜叉姫感想 〜第9話〜

 

 今週は取り立てて大きいことはなかった・・・かな?

 

 

 ネタバレばりんばりんなので折りたたみます。

 

 

 

 

 

 渾沌とのファーストコンタクトって感じ。先週に比べ、メインストーリーに進展はあまりなし。

 

 

妖怪退治の依頼と・・・

 

 冒頭で、武家屋敷を「無粋だ」と言って壊滅させる渾沌。それにより、妖怪退治の依頼が獣兵衛さんのところに舞い込む。依頼を三人娘に伝える獣兵衛さん。銭一貫文、と聞いて早速退治に向かおうとするもろはに対し、全く動かない双子

 ひでえ。

 とわは夢の胡蝶を探したいと言い、せつなは退治屋の仕事じゃないと言う。

 ・・・じゃ、何で君ら今一緒に行動してるんだい?

 

 今回ばかりは、もろはがちょっと拗ねるのもわかるわ。というか、全般的にあの双子をフォローしてるのはもろはだと思っているので、薄情すぎませんかと思ってしまう。まあ、確かに一人で太刀打ちできないところを双子の参戦で戦力増強はされているかもしれないけど。それでも、もろははあんな扱い受けて何だかちょっとかわいそう。「あたしはずっとひとりだったから」「四半妖はちょっと辛いこともあった」とか、竹千代の上でぽろぽろこぼすもろは。前回のあの夢の場面ではのう・・・

 しかも、獣兵衛さんから夢の胡蝶を探す依頼を出すには「銭一貫文」と言われてもろはのあとを追いかけるとわ。ますますひどい

 

せつなの心境

 

 ただ、そこでちょっと変わってきたかと思ったのはせつな。さっきの賞金首の情報が、夢の胡蝶の依頼を出せる金額、銭一貫文と言われてホイホイ追いかけてきたとわが理由を正直に言おうとするのにも引いたけど、せつな、流石に心象が悪いと思ったのか、間髪入れずお前が頼れる仲間だと思い直した」と言ったのが成長を感じた。せつなの方のね。とわは相変わらずの自己中。

 

 どちらかといえば、せつなはこれまでほとんどストーリー上の主体性はなく、とわかもろはの行動に付き合ってきただけ。退治屋さんの仕事はこなすけど、現時点で眠りを取り戻す気が(とわほどは)あるようには見えないし、賞金が稼ぎたいわけでもない。・・・え、書いてて思ったけど、何でこの子、あの二人に付き合ってるんだろう。わからなくなってきた。しかも、とわに至っては覚えもないのに姉だと主張されてるわけで。・・・何で?

 ここで、私が思ったその「何で」の回答は、「自分のことを考えてくれる人の存在を喜んでいる」という、多分無自覚でもそういう感覚を持っているということなのかな。とわが自分の姉かどうかの確信はないけど、「せつなの眠りを取り戻したい」と事あるごとに言うとわが、多分今まで関わった人の中で一番自分のことを心配しているとどこかで感じているのかもね。

 もちろん、退治屋の仲間や琥珀も自分のことを気にかけてくれているだろうし、楓ばあちゃんもいるだろうけど、多分その彼らがせつなに与えてきたものとは違う感覚があるのかもしれない。

 

冥王獣のこども、冥福 

 

 実は、原作で冥王獣が出る前に漫画集めるのをやめてしまったので、どういう妖怪か全くわからない(汗)でも冥福自身は「齢五十」であり、アニメでは父である冥王獣が渾沌に倒されてから「かれこれ十年ほど」渾沌を付け狙っているということでありました。

 その計算だと、少なくとも犬夜叉、かごめの頃にはもう冥福はおりましたよね?

 そしてさらに、よくわかんなかったので確認したら、冥王獣って犬夜叉』の段階で倒されてるんじゃないですか!!

 ツッコミどころ満載だよ! 何回弔えばいいんだよ! ていうか、やりようによっては復活させられるじゃん!! 何やってんだよ冥福第五話の若骨ぐらいの気概見せろや!

 ・・・フゥ、荒ぶってしまった。

 

 とにかく、50年も生きている割には気も妖力もちっぽけ(失礼)な冥福。自分より年若い娘3人に助けを求めるという情けない格好。もちろん、渾沌は強いのだとは思うけど、それにしても「あの人こわいので・・・」と言ってもろはじゃなくとわの方にくっつく冥福。ここが一番情けない。人を頼るなら、助けてくれると言ってる人を怖がるんじゃないよ! 確かにちと言い方はあるけど!!

 

 

冥王獣の鎧をはがされる渾沌

 

 冥王獣の甲羅の1枚でできた鎧がとわによって剥がされ、最終的に撤退した渾沌。

 ただ、妖気吸われてただの物体になっていた甲羅が、妖気を与えられて人格まで復活・・・うう〜ん。なんか釈然としない。

 いや、釈然としていないのは、妖気を与えて冥王獣がわずかに復活したことじゃなくて、たしかに冥王獣の鎧で三人娘が苦戦していたと思うんだけど、正直苦戦していた理由がそこにしかなかったような気がするんですよね。もうちょっと別の苦戦理由が欲しかった。(何様や)

 ただ、そこしか理由がなかったと思う理由としては(わかりにくいな)、何者も通さない冥王獣の鎧をつけているという余裕から、渾沌が余裕ぶっこきすぎていたというところかと思います。もろはと戦っていたときも、本当なら入れちゃいけない胴のところに何回も入れられても、(どうせ刀は入らない)と思って叩かせていましたからね。ここで気になったのは倶利伽羅丸の刃こぼれの方だよ。刀をあんなに叩きつけちゃいけません!! 研げなくなるよ!

 しかし、冥王獣の鎧が脱げた後の渾沌の格好の心許なさよ・・・。

 

 

 と、いう感じでの第9話の感想でございました。せつなの心情を少し垣間見た9話。

 次回は少し、双子のストーリーがクローズアップされるのでしょうか。だって二人が戦うんだってよ! こりゃ大変だぁ!!