半妖の夜叉姫感想 〜第2期、33話〜
半妖の夜叉姫、第2期が始まりました。
第1期をあげたからには2期もあげねば。
とりあえず最近はタイトルのセンスがよくないですな。
ネタバレばりんばりんなので折りたたみます。
今度は半神かよ。
もろはの話ととわの話は
最初はもろは。とりあえずタヌキに負けて、洞窟でお休み中。
始まるのは「菊之助の元服」らしいですね。いわば大人になる儀式のことですので、それまでに何かしないと完全なる傀儡にされるといったところか。兄貴がんば。
とわのほうはわけわからんかった。ラベンダーの匂いについて、理玖が「そのかぐわしい初夏の花の香りを頼りにとわ様を感じることができます」とか言ってめっちゃキモい。
なんでか私、理玖をイケメン認定できないんだよなー。なんでだろ。
炎牛と五朗
本日はせつなのお話。竹やぶ切ってるせつな。
切りながら「このままでは縁が切れない、母を救えない」と悩んでおりますが、そこに現れた琥珀に「・・・切りすぎだ」と指摘されます。やべえこれどんだけや。
その竹でなんか色々作っていますが、・・・後から見たその完成品、これ一朝一夕で作れる代物じゃないよ。少なくともあの人数で一週間で作れたら超人だよ。その間炎牛に襲われなかったの? 吹雪だったら作業できないよね? とか色々な疑問符が浮かんでしまった。
と、そんな準備の最中、退治屋の五郎が小さな塚に手を合わせています。翡翠とせつなで倒した炎牛を埋めたんだそう。元はこの辺りの出身なんだそうな。
ふーん。
炎牛退治
さて、いよいよ本格的に退治です。魔夜中いう名前のわりに、夜明けみたいな背景で現れた。
五穀の恵みをよこせという魔夜中に応答はなく、退治屋さんが作った竹の砦に炎牛をけしかける魔夜中。きららとせつな、翡翠で炎牛を罠に誘い込み、あらかた倒したのですが、そのとき村から火の手が上がります。埋葬していたはずの、先ごろ倒した炎牛が蘇ってますよ。あえ?
そしたら、なぜか突然せつなが裏切り者呼ばわりされ始めました。とどめを刺していなかったのでは! とか九頭に言われ、「せつなはそんなことしない」と翡翠はかばいますが、そんなことより早く村に戻って対応しないとと冷静に諭す琥珀がもう立派なお頭すぎておばちゃん涙がちょちょぎれる。
蘇った炎牛は縦横無尽に暴れまわり、神主さんが張っていた鬼神避けの結界を燃やしてしまいます。これ効いてたらしいよさりげなく。
曖昧な存在
村に戻ると、そこに魔夜中がいました。六太と七助がなんか固められちゃってるよ! というところに現れるせつな。しかし、せつなは背後を取られ、気を失ってしまいます。
気づくと、そこは五穀の恵みを祀った社の前。せつなが無事なこと、五穀の恵みの前にいることから「やっぱりあいつが裏切ったんだ!」と襲いかかってくる村人と退治屋ですが、魔夜中は泥で固めてしまいます。一応、完全に乾くと抜け出せるらしい。
「人間も妖も信用できぬ」という魔夜中。すでに自分は土地神としての力もない、鬼にも神でもいられない中途半端な自分のことを、半妖というお前になら少しは話しておきたいと言い出します。
もともと「まひるま様」という名前の土地神として、この土地とここに暮らす人々が気に入ったから恵みを都度、分け与えていたという「まひるま」。
しかし、やっぱり登場したのがあの村長。年貢の取り立てにきた役人で、まひるまのいるこの村に目をつけ、「五穀の恵み」の力で豊かな実りのあるこの土地からむしりとっていきます。
しかし、その娘のお華(とかいておはると読む)は父に言われたのか、それとも本当に善意だったのか、もっと実りがないと、飢える人たちがまだまだいると言ってまひるまから「五穀の恵み」を借りたのだそう。ていうか、人間に貸すなそんなもん。
すると、やっぱり親父、「五穀の恵み」を独占し、神に返させないために隠してしまいました。諸悪の根源はやっぱりあいつだった。
しかし、神器を失った「まひるま様」は土地神でいることができません。彼は人の姿で娘に「「五穀の恵み」を返すように」と伝えますが、娘はそれを見つけることができません。
娘は約束を違えるつもりはありませんでしたが、見つからない「五穀の恵み」と父親の態度に、引かれ合っていた2人は「このむらを出よう」と約束します。しかしその日、ついに娘は現れず、まひるまは1人放浪の旅を始めたと言います。なんつう神様だ。土地神なのに放浪できるとは。
しかし、村に戻ってくると「五穀の恵み」の力によって得た富で村は大変大きくなっていました。すでに娘は亡くなっていたもののやはり裏切られたのだと感じたまひるまは、ついに「魔夜中」という鬼神のような存在となって村に攻撃を始めたというのです。
衝撃の事実
しかし、それにしては攻撃が中途半端というか、本気を出したらとっくに村を壊滅させられそうなものですが、そうしなかった理由が魔夜中から語られます。
「「五穀の恵み」の富はもうない。周りの土地に分け与えるべき富を独占したからこの村は大きくなった。その証拠にこの村の周りは貧しいまま。そして来年からは、この村も周りと同じような土地になるだろう。わたしも、神器を取り戻したからといってもはや土地神にも戻れない」
「もう、どうすることもできないのだ」
この頃、泥で固められていた人たちが泥から解放され始めていました。ただ黙って話を聞いているしかない人たちでしたが、ここにきて「なんとかしてくれ」とか言い出しています。
せつなはそんな時、今までよりはっきり縁の糸を感じていました。神器に繋がる縁の糸にがんじがらめになっている元土地神。縁の糸に触れてみれば、お華とまひるまとの思い出のようなものに触れます。
ここで初めて、せつなが所縁の断ち切りを使います。暴かれたのは、死んだのお華が五穀の恵みの依代にされていたこと。彼女はまひるま様が戻ってくるまで、神器を預かっていたつもり・・・というか、そうしようと思ったのでしょう。
ようやく2人はこの村から自由になって、姿を消していくのでした。
話はえがったえがった。高橋留美子先生だとこういう話にならなかったような気がするけど、最後はええ話ではあった。
ちなみに、五朗は結局、この2人の子供だったそうです。神のくせにやることちゃっかりやってる。
ひでえ
その後、めちゃくちゃになった村を後にする退治屋一行。何がひどいって、報酬が払われなかったという。理由は「もう来年からは収穫がないから」だそう。
今までの蓄えがあるだろー! 払えー!!
周りの村から富を奪って独占していたものがなくなることと、退治屋に仕事を依頼していたこととは話が別! っていうか、これシナリオ書いた人大丈夫? それでいいと思ってるとしたら、これだから日本人が貧しくなるって言われるんだよ! タダ働きヒャッホイ?
もらうもんはきっちりもらいますからね、約束していた以上!!
しかも解決できなかったわけじゃなくて、多少村に被害は出たものの呪われたりすることなく一応炎牛と鬼神から襲われることはなくなったわけだし、当初依頼していた問題は完全にせつなが解決していた以上、退治屋の依頼としては成功しているわけで。
違う意味ですごくモヤモヤした締めでした。
なんでアニメの内容と違うところで憤らねばならぬのか。
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