半妖の夜叉姫感想 〜第16話〜

 

 タイトルが「もろはの刃」って・・・

 

 

 ネタバレばりんばりんなので折りたたみます。

 

 

 

 

 

 突然の、戦闘態勢

 

 

もろはの過去

 

 突然、戦闘態勢から過去を話し始めるもろは。どういうこと。

 右も左もわからない3年前、11歳の時の話の割には、体格がすでに大人っぽいんですが・・・さらにそこから3年前、8歳のときに、もろはは妖狼族のお頭から師匠に預けられたそうです。ふむふむ。

 蠱毒の坩堝(るつぼ)で、最後の妖怪を倒したら倶利伽羅丸をやる、ただし紅は使うなという師匠に、とりあえずいうことを聞くもろは。頑張って戦うんですが・・・

 

 ん? 「妖賭博(あやかしとばく)の胴元」? なんか妖怪が少し妙なことを言いましたね。

 

 なんやかや頑張って、正直倒したのかあれ。という感じでしたが蠱毒から抜け出したもろはでしたが、そこにはもう師匠はおりませんでした。それもどういうことなの。

 

屍屋で

 

 場面は変わって、なぜか屍屋獣兵衛とゲーム(盤双六)をしている師匠。師匠は獣兵衛と賭けをしながら、もろはの話をしております。

 あの紅は、かごめがもろはの大妖怪の血を封じ込めるのに利用していたようです。意外とすごいことをしていたかごめ。リミッターとして作用するため、使用すれば大妖怪の血が解き放たれるらしく、それが四半妖のもろはにはとんでもない負荷になり、繰り返せば自我を失い・・・なのですが、もろはは全然わかっておらず、それを多用するようになってしまったと。なのでそれを制御する修行のために蠱毒に押し込んだそうなのですが・・・

 

 しかし、その後、変な話に。

 

「それで、たった三両で賭場に売り飛ばすとは・・・」

 

 ん?

 

蠱毒に放り込むにはそれしか方法がない」

 

 んん?

 なんだか、やわらぎさんは「鉄鼠の鎧」というのを着ていて、それを脱ぐための鍵を探しているそうです。それを作るには十二両いるということで・・・双六賭博する前に、十二両で売り飛ばせばそのまま買えたんじゃ・・・というツッコミは置いておく。

 

 そこに、蠱毒から脱出したもろはが現れて、やわらぎを糾弾します。師弟の縁を切る、というもろはをみて、屍屋獣兵衛さんが「もろはを身請けする」と言い出します。使えると思ったのもあるでしょうが、ここで諸々、もろはに倶利伽羅丸を渡すことも込みで十五両で身請けされ、賞金稼ぎになったもろはなのでした。

 なるほど、これで賞金稼ぎになったんですね。

「なんで勝手にそんな話に」と憤慨するもろはに獣兵衛さんが「じゃあ妖賭博で蠱毒の中で戦い続けるか」と言い、言葉に詰まるもろは。

 ・・・ここまで聞くと、経緯はあれだけど、獣兵衛さんけっこう優しいな。もちろん十五両というのはかなり法外だとは思うのですが、全部のきっかけはやわらぎだしな。もろはが怒るのもわかる。

 

 

四凶の渾沌、再び

 

 

 さて、ここで冒頭のシーンに戻りました。未だに鉄鼠の鎧を着ているやわらぎを見て、鼠の刀鍛冶は見つからなかったのかと聞きますが、なんと、見つけたときにはすでに皆殺しに。

 なってしまっていたものは仕方なく、鎧の鍵を探していると、なんとそこに現れたのは四凶、渾沌。「今や二凶になってしまったが」という発言からすると、刀鍛冶を見つけたのはものすごく最近、もろはを売り飛ばしたのは三年前・・・あれ、三年かかってる。

 

 ここで私が前回していた誤解が。

 もろはの紅色真珠は橈骨(とうこつ)が持っていたものだったんですね。それをもろはが倒したことによって所持するようになったのだそうです・・・恥ず。なんだよかごめの涙って。できるのに100年かかるんだぞあの真珠は。

 

 そんなことより、すでに渾沌の手にある鉄鼠の鎧の鍵。橈骨を倒したもろはを殺せば渡す、という渾沌の言葉により、やわらぎはもろはの前に現れたようです。なぜ自分でやらない、というやわらぎの質問に、

 

「師弟対決という余興を、橈骨に手向けてやろうと思ってな」

 

という渾沌に、この妖怪の強敵感が。窮奇より強そうに見える。

 

 

 鉄鼠の鎧、頰の傷

 

 恩義も感じていない、渾沌の余興に乗ってやるというもろはに、「それでこそ我が弟子」というやわらぎ。しかし、戦いながらもどちらかといえば説教をしているような雰囲気。一緒にいたせつなもそれを感じたようで、双子は様子を見守ります。

 

 ここで、紅を使おうとするもろはは三年前よりさらに前のことを思い出します。すると、なんとやわらぎさんの頰の傷も、鉄鼠の鎧を着る羽目になった経緯も、全部自分のせいだったことを思い出します。おお、師匠・・・。

 しかし、「凱風快晴」って・・・なんか、技はすごいのに名前がダサ・・・ムグムグ。(ちなみに、絵の名前だそうです。そっちはわかる)

 

 思い出し、「紅を使わずにやわらぎを倒す」ことを決意したもろは。やわらぎは「凱風快晴」を打つことを宣言します。紅龍破で破ろうとするもろは。

 返された技で渾沌を巻き添えにすることを考えましたが、渾沌は青の虹色真珠の力で離脱してしまい、やわらぎは技の直撃を受けてしまいました。しかも、離脱した渾沌は鉄鼠の鎧の鍵を破壊して去って行きましたよ。わー最低。悪役はかくあるべきを体現しているけどイライラしますねムキー!!

 

 今回のこの大技は「紅(くれない)の爆流破」だそうで、これを伝授できたからもう思い残すことはない、と言い残して凱風師匠はお亡くなりになります。真意を知ったもろはの口からは、「凱風師匠・・・」という言葉が出ましたね。やり方は上手じゃないけど、不器用な愛情とかいうやつですよ。

 

 しかし、もろはは自分の存在の立ち位置の不安定さを感じていたんですね。不安ゆえに、大声を出したり、騒いだり、それしかできなかったと自己分析しておりました。「自分は自分だ」と、何の保証もなく無駄に自信いっぱいに言えるのには、色々なものがいるのだなぁと思います。

 

 今回はよいお話でした。私はこんな感じでせつながとわと別れてからの話を知りたいです。

 

 

今回、実は一番驚いたこと

 

やわらぎが女性だったこと。

 

 胸が女の証とは言わんけど、それにしても苦しくないんですかね。イタチ男は体に合うようになるとは言っていたけれど。でも確かに、妖狼族にしては細身だったかもね。

 あと、小さいもろはを預けるのは女性にしようと思った鋼牙に拍手

 

 


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