子供を育てるって難しいよねという話

 

 どうして子供を育てるというものすごく大事なことが保健体育でさらっと流されるのか、若い頃からずっと疑問でした。

 

 私は自分の周囲には自分より小さい子が多かったため、学校の友達以外と遊んでいるときは子守をしているような状態になっていました。でもそれが嫌だったことはなく、母の知人もいい人が多かったので、そんな感じで遊んでいるといつも感謝され、褒めてもらえたのでなおさら遊んであげるのに力が入る感じでした。

 まあそれを「都合よく利用されてたんだな」と思うかどうかはお任せします。少なくとも、月に片手で数えられるくらいしか遊んでいませんから、当時の私はそうは思っていませんでしたし、今もそうは思いません。

 

 あまり会うこともなくなった現在はともかく、当時遊んでいたその子たちの中では私は嫌われていませんでした。もしそうだったらそもそも寄ってこない。小さい子はそういうところは残酷なくらい容赦ありません。それがわかるくらいには遊んでいましたね。

 

 

 まあそんなことは置いておいて。

 現在2児の親になってみて、ネットの情報とかブロガーさんの記事とか色々情報が氾濫している中で思うのは、

 

「何でこんな大切な情報が大人になってから育児情報誌とかからしか手に入らないのか」

 

ということですね。

 「こんなの聞いてない!」とか「生まれる前に知っておきたかった・・・」とか色々書いてあったりしますけど、子供が好きでそういう情報は比較的知っていたはずの私ですら「何でこんな情報がこういうところでしか分からないんだおかしいだろ」と何度心の中で叫んだことでしょう。

 

 正直、中学生までの必修単元として設定したほうがいい。妊娠した女性の体に起こる変化がどれくらい予測不可能なものなのかとか。妊娠しても初期、中期、後期で胎児、妊婦がどういった理由で死亡する可能性があるのかとか。多胎児はお腹の中でどうなっているのかとか。赤ちゃんが1年でどれくらい、どういう風に成長するとか。

 妊娠高血圧症とか妊娠糖尿病とか初期流産とか胞状奇胎とか前置胎盤とか水頭症とか出生前診断とか知っていないといけないことが多いのに知らされていることが少なすぎる。

 

 そういう教育や知識が不足しているから、「妊娠は病気じゃない(だから普段通りにしなさい)」とかいう反語が成立すると思っている人が多いのでは。それは反語でも何でもない。「妊娠は病気ではないからこそ、人によって何が起こるのか予測不可能だから大事にしないといけない」のに。病気だったら違う人間であってもある程度決まった症状があって判断がなされるけど、妊娠は「妊娠」からの何が起こるか、なんですから。

 

 

・・・・・・・ふぅ。少し、荒ぶってしまいました。

 

 

 まあ、とりあえず私は子供達にそういうことはきちんと教えていこうと思っています。

 まずは自分より小さい子には手加減することを教えました。ぬいぐるみでの教育が功を奏したのか、現時点で上の子は「そっと撫でる」ということを理解しています。

 あまりに私を叩くときの力が強かったもので、1歳過ぎから教えました。痛かったんですもの。難しくはなかったですね、息子を撫でて、ぬいぐるみを撫でたら、息子の手をとってぬいぐるみを撫でさせて、私の頭を撫でさせる。これを何日か繰り返しました。「なーでなーで」と声に出して言うのもポイント。わかりやすくなりますし、覚えた後は「なーでなーで」と言ってぬいぐるみを撫でるのを見て悶絶することができます。控えめに言って、すごく可愛い。