心の底から笑えると人は多分助かるんだと思う

 

 最近、なんだか殺伐としたニュースしか聞きません。私は

 

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 こんなのとかを見たいのです。こんな殺伐とした雰囲気の中だからこそ、小さくてもいいからいい話とか、楽しい話とかで笑い転げたい。

 

 

 そう考えるようになったのは、ある出来事がきっかけ。 

 

心も体も疲れた日々

 

 その時、私はかなり精神的に参っていました。仕事もうまくいっておらず、子供がほしいのにできず、身体的にも精神的にも疲労はたまるのに、夜はなかなか寝られない。私生活にも影響が出始め、私が小さいこと(砂糖と塩を本気で間違えて入れる、買い物の個数を間違えて料理するまで気づかない、他)なんですが失敗し続けるのを見て、旦那が「本当に大丈夫か?」と言うレベル。

 

 そんなある日、週末に近所の本屋に入りました。何か買うつもりがあったわけではないのですが、いいのがあったら買っていくか、ぐらいのノリです。でも、私としてはとにかく何でも気が紛れるものがあればと思っていました。

 それでも、再三足を運んでいる本屋、もはや週末の行き先はスーパーじゃなければ本屋になっていた私はもはや期待すらなく、ぼんやりと本棚を眺めていました。

 

楽しそうなフランス

 

 すると、その時。1冊の本が目に留まりました。私の憧れのフランス。新婚旅行もフランス語圏。なんだか表紙からは楽しそうな雰囲気がする。私はその本を手に取りました。ビニールカバーはついておらず、立ち読みし放題の状態でした。

 気づいたら、お腹を抱えたいくらい笑っていました。立ち読みしているのですから、ここは本屋、公共の場です。普段なら当然、面白くても我慢しているのですが、この日はとうとう堪えきれずに、最後の抵抗でなんとか口元だけは覆って「クククク……」と笑ってしまいました。いつまで経っても、それが我慢できません。読み進めるたびに笑ってしまう。

 憧れのフランス。ともすれば受け取る側がかた苦しく感じてしまうフランスを、こうも面白おかしく描いてくれるなんて。堪えきれない。なんというか、楽しければいいじゃない、というのを地で表現してくださっているというか。

 

 もはやおもしろ過ぎて涙まで出てくる始末。すっかりその内容に引き込まれてしまい、うっかりその場で全部読んでしまいました。

 ここまで本屋さんで楽しませていただいた本です。私はしっかり購入して帰りました。これは買わなければいけない本。久しぶりにこんなに笑わせてくれた本と、その作者に敬意を表してきっちりしっかり購入し、家でも堪能しなければ。そして最後まで見届けなければ。

 

気持ちが持ち直す

 

 購入したその本はもちろん自宅でも何度も読み返し、さすがに最初ほど笑いは起きなかったものの、そのなんとも前向きな内容に次第に気持ちが変わってくるのがわかりました。 

 

 別に仕事なんて失敗していいじゃない。

 子供なんて授かりもの、できたらラッキーさ。

 

 たった1日で、ここまで気持ちが上向くなんて思ってもいませんでした。だって、本を買って大笑いした以外にその日、したことは何もないんですから。仕事も子供も、何一つ状況は変わっていないのです。それなのに、こうも気持ちが変わるなんて。

  旦那も私の様子が変わったことが分かったようで、「よかったね」と言ってくれました。

 

 あのとき、私は誰かに励まされてもこんなに気持ちが戻ることはなかったと思います。

 ただ無心に笑っただけ。

 いつもの私で笑えることでも笑えないほどの落ち込みの中で、不意に訪れた大笑い。無理強いされるものではなく、心から笑ったことで、明らかにあのときの私は持ち直したんだと思います。

 

 ちなみに、そのとき私を笑わせてくれた本は、こちら。 これはKindleですが。

 

 

 そのときはこの1冊しか出ていませんでしたが、続きもございます。

 全部買いました。

 

 

 

 

 

 

とりあえず笑うの大事

 

 あのときは本当に、笑って心が助かったと思っています。

 

 いやー、笑うって大事。 

 

 あのとき以上に落ち込んだことはまだないのですが、それでもやっぱり笑うと気持ちがいいものです。もちろん楽しいことで、ね。 

 

 

 

 最後に1つ。

 

 先日、NHKの「100分de名著」をたまたま見ていたら、こんな作品がありました。私は非常に興味を持ったのですが、その解説の中に「笑い」について、面白い文章がありました。

 読んだことがないのですが、読みたいと思いつつとても長い作品を読むような時間が取れなくて、いつか読んでやると思っています。